外壁塗装はどれくらいの頻度がベスト!?定期的に塗装を行うメリット

 

外壁塗装は年数が経過すると劣化していきますので
定期的な塗り替えを行わなければなりません。

 

では外壁塗装リフォームの頻度は
どれくらいで行わなければならないのでしょうか。

 

ここでは外壁塗装の塗り替え頻度、塗料の耐用年数などについてご紹介します。

 

外壁塗装は定期的な塗り替えが必要

屋根や外壁は毎日太陽光による紫外線、熱と
風雨にさらされているため日々劣化していきます。

 

一般住宅に使用されている外壁材はどんなに耐久性の高い素材でも
約10年程度～約20年程度で劣化してしまいます。

 

約10年程度に1回を目安に定期的なメンテナンスが必要です。

 

普通の戸建て住宅の外壁メンテナンスで最もポピュラーな方法が
外壁塗装の塗り替えです。

 

外壁塗料の塗膜は建物を水や紫外線、熱から守る役割をしています。

 

ところが塗膜が劣化すると建物を守る機能が低下してしまうため
塗り替えを行って外壁を保護しなければなりません。

 

外壁塗料にはそれぞれ耐用年数が設けられております。

 

耐用年数を過ぎると大きく劣化していきますので
そのタイミングで塗り替えをする必要があります。

 

外壁塗装の耐用年数

外壁塗装の耐久性は外壁塗料の耐用年数によって異なります。

 

最近では機能性塗料などさまざまな塗料が登場していますが
代表的な塗料の耐用年数は以下のようになります。

 

アクリル塗料

耐用年数：約4年程度～約7年程度
価格が安い反面汚れに弱く耐用年数は短めです。

 

ウレタン塗料

耐用年数：約6年程度～約10年程度

 

密着性が高く、光沢がある仕上がりが特徴です。
シリコン塗料の登場で最近ではあまり使われなくなっています。

 

シリコン塗料

耐用年数：約8年程度～約15年程度

 

価格と機能のバランスが良く
カラー展開も豊富で最もスタンダードな塗料です。

 

ラジカル塗料

耐用年数：約8年程度～約15年程度

 

カビなどの汚れが付きにくいのが特徴で
さまざまな外壁と相性が良い塗料です。

 

光触媒塗料

耐用年数：約10年程度～約15年程度

 

太陽光に反応して外壁に付いた汚れを分解する
セルフクリーニング効果がある塗料です。

 

フッ素塗料

耐用年数：約15年程度～約20年程度

 

耐久性耐候性に優れたグレードの高い塗料です。
艶消し仕上げができるので高級感のある仕上がりが可能です。

 

無機塗料

耐用年数：約15年程度～約20年程度
主成分が無機質のため、紫外線による劣化を抑えられる塗料です。

 

外壁塗装の頻度は塗料の種類により異なる

一般的に耐用年数の短い塗料は価格が安く
耐用年数の長い塗料は価格が高い傾向にあります。

 

したがって、リーズナブルな塗料を使用して短い周期で外壁塗装を行うか
高額な塗料を使用して長い周期で外壁塗装を行うかの選択となります。

 

ただ、外壁塗装の間隔を伸ばしたいからといって
単純に耐用年数の長い塗料を選べばよいとは一概には言えません。

 

外壁塗装の耐用年数が長くなっても
雨樋など外壁に付帯する部分が劣化したり、故障した場合は
その都度補修やメンテナンスが必要です。

 

つまり、外壁塗装と付帯部分の劣化時期を合わせて
同時にメンテナンスしてしまった方が結果的に安く済む場合もあります。

 

外壁、付帯部分、屋根のメンテナンスのタイミングがうまく合うように
塗料を選ぶのが賢いやり方です。

 

シーリングの耐用年数

サイディング外壁などの場合
サイディングボードの隙間の目地をシーリング（コーキング）で埋めて防水性を高めます。

 

シーリングの耐用年数は約5年程度～約10年程度です。

 

劣化してくると以下のような症状が現れます。

 

・シーリングにヒビが入る「ひび割れ」
・サイディングボードからシーリングが剥がれる「剥離（はくり）」
・シーリング材の真ん中が切れてしまう「破断（はだん）」
・シーリング材が外壁材から取れてしまう「欠落」

 

シーリングの補修には今あるシーリングの上に追加する形でシーリングを入れる
「増し打ち」と古いシーリングを取り除き新しいシーリングを入れる
「打ち替え」の2種類があります。

 

シーリングは約5年程度に1度の点検、少なくとも約10年程度に1回は
シーリング打ち直しのリフォームを行うようにしましょう。

 

外壁塗装を定期的に行うメリット

外壁塗装を定期的に行うと
家を長く健康に保てるだけでなく、以下のようなメリットがあります。

 

大規模な補修工事の発生を防ぐ

建物のリフォーム、メンテナンスは
劣化が進んでいればそれだけ補修費用が高くなる傾向があります。

 

外壁塗装の劣化を放置していると外壁が保護されていない状態が続き
建物本体にダメージが及びます。

 

塗膜の劣化で防水機能が切れると雨漏りのリスクが高まります。
雨漏りにより建物内部に水が浸入し、柱が腐食してしまった場合は
大規模な補修工事が必要となり、工事も高額となります。

 

このようなことを起こさないためにも
定期的に外壁のメンテナンスを行う必要があります。

 

外壁リフォームのタイミングを予定に組むことができる

外壁塗装の耐用年数に合わせて
外壁リフォームの予定をあらかじめ組んでおけば
いつ工事を行えば良いのかあらかじめ分かっているので
外壁の劣化状態をいちいち観察する必要はりません。

 

また、あらかじめ外壁リフォームのタイミングが分かっていれば
それに合わせて予算を組むこともできます。

 

悪徳業者に騙されることがなくなる

定期的に外壁塗装をしていれば
悪徳業者に騙されることもなくなります。

 

悪徳業者の典型的な手口として、飛び込み営業で
「お宅の外壁を見たところ劣化していてすぐに工事しなければ大変なことになりますよ」
などと言ってその場で契約を迫ります。

 

定期的に外壁塗装を行っていれば外壁の劣化の時期は分かりますし
外壁の耐用年数が来た頃には塗り替えを行いますので大幅な劣化は避けることができます。

 

それに、定期的に外壁塗装を行っているということは
信頼できる塗装業者とのお付き合いがあるということなので
劣化具合は後日その塗装業者に点検して貰えば良いわけです。

 

外壁塗装をスケジュールに組んでいれば
悪徳業者の手口に引っかかることを避けられるため安心です。

 

信頼できる外壁塗装業者と長く付き合うことが大切

外壁塗装の頻度は外壁塗料の種類により幅がありますが
約10年程度に1回が目安です。

 

あらかじめ塗装のスケジュールはリフォーム計画に入れておき
定期的に行うことで外壁だけでなく建物の劣化を防ぐことができます。

 

その際、信頼できる外壁塗装の業者と付き合っていくと
急な修繕が必要になったときも慌てる必要がなく
悪徳業者からの被害も防ぐことが可能です。

 

外壁塗装は長くお付き合いできる業者を早めに見つけるようにしましょう。