高耐久の塗料を使って外壁塗装をしたい!塗料選びのヒントを紹介
外壁塗装に使用されている塗料にはさまざまな種類があり、耐用年数を平均化するとおおよそ10年程度で劣化するといわれています。
しかし、塗り替えにはコストがかかるため、できれば最初の施工時から、長持ちする塗料を選びたいものです。そこで、この記事では外壁塗装における「高耐久」の塗料について解説します。
外壁塗装の耐用年数は10年?その真相とは
外壁塗装は多くの住まいの外壁に施工されているものです。外壁専用の塗料を使用し、外壁材本体を保護する目的で施工されます。また、色にもさまざまな種類があり、美観やデザイン性を高めるためにも行われています。
さて、外壁塗装についてはネット上で情報を調べると、耐用年数についての記事が多く目に留まるでしょう。耐用年数とは噛み砕いて表現すると「寿命」のことです。
塗料は未来永劫その発色や効果を保てるものではなく、年数の経過とともに効果は落ちていき、いずれは寿命を迎えます。塗料の耐用年数は種類によって異なりますが、おおよそ10年といわれています。
では、どうして10年といわれているのでしょうか。
シリコン系塗料の耐用年数が目安となっているため
外壁塗装に使用されている塗料では、ウレタン系塗料やアクリル系塗料などが知られていますが、全国的に広く使用されている塗料は「シリコン系塗料」です。塗料を構成する樹脂部分がシリコン素材でできているため、シリコン系塗料と呼ばれています。
ハウジングメーカーなどがこぞって使用しているため、現在外壁塗装向けの塗料のなかでも高シェアを誇る製品です。耐用年数と塗料本体の値段のバランスに優れているため人気があります。
シリコン系塗料は、耐用年数がおおよそ7~10年程度といわれています。(各メーカーのシリコン系塗料によって細かく異なります)
つまり、全国で広く使われているシリコン系塗料の寿命は、おおよそ10年前後なのです。
そのため、外壁塗装の耐用年数を解説する際には、この10年という数字が1つの目安として使われています。
シリコン系塗料のデメリットとは
シリコン系塗料は価格がお手頃であり、約7~8年程度の耐用年数とされるアクリル系やウレタン系のものよりも耐用年数が長いため人気があります。
では、シリコン系塗料にはデメリットはあるのでしょうか。実は、高耐久性のある塗料と比較すると、シリコン系塗料の耐用年数は短いのです。
現在塗料の研究は日進月歩であり、新しい高耐久の塗料も多く登場しています。
もちろん、新規の高性能・高耐久の塗料はその分研究コストもかかっており、シリコン系塗料と比較すると塗料価格は高く設定されていますが、塗り替えのコストを考えると、最初の施工のときからシリコン系以外の塗料を選択することもおすすめです。
では、シリコン系塗料以外の高耐久塗料には、いったいどのような種類があるのでしょうか。
高耐久の塗料にはどのような種類がある?
外壁塗装を施工するためには、塗料選びから始める必要があります。では、シリコン系塗料の耐用年数を超える高耐久塗料にはいったいどのような種類があるでしょうか。
ここで塗料の耐用年数はどのように決まるのか、簡単に触れておきましょう。まず塗料の性質を決めるのは「樹脂」です。色部分は顔料が左右しますが、性質は樹脂が左右します。高耐久の塗料はこの樹脂部分が優れています。
無機系塗料とは
耐用年数が非常に優れており、高耐久の塗料として知られているのが無機系塗料です。耐用年数はおおよそ15年~25年程度ともいわれており、シリコン系塗料の2倍に迫る長さです。無機系塗料の特徴は、炭素を含みにくい点に挙げられます。
炭素は劣化しやすいという弱点があります。炭素はそのほかの物質と結びつきやすい性質があり、劣化症状を引き起こすのです。つまり、無機系塗料は化学反応を起こしにくいから強いのです。
もちろん、無機系塗料は無機物100%で構成されるものではないため、いずれは劣化するのですが、それでもほかの種類の塗料と比較すると非常に優れているものとわかります。
無機系塗料の特徴とは
炭素を含まない無機物を使用する塗料は、化学反応を起こしにくいため紫外線の影響を受けにくいという特徴があります。築年数の経過とともに、住まいの外壁が変色する場合があります。
これは、塗料の樹脂と紫外線が化学反応を起こし、次第に顔料が変化してしまうため起こる現象です。しかし、無機系塗料の場合は無機物によって構成されているため、化学反応が起きにくく変色しやすいという特徴があります。
いつまでも美観を保てることが、大きなメリットといえるでしょう。
・水にも強い
外壁は常に紫外線と雨水、湿気に晒されています。外壁塗装や外壁材本体は、水に強い素材である必要があります。水に弱いスポンジのような素材だったら、住まいの内装にまで雨が浸透してしまいます。
そこで、雨にも強い塗料が好まれています。無機系塗料は水にも強い性能を持っています。たとえば、無機物の代表的な素材はガラスですが、水に強いことは皆さんご存知でしょう。
窓に使われるほどの強さです。実は無機系塗料は雨水をブロックして撃退する性能ではなく、親水性に優れています。汚れを洗い流す効果があるため、外壁が汚れにくいのです。
多くの住まいの外壁に、ホコリやカビなどの汚れが付着していますが、無機系塗料を使用するとこのような汚れが残りにくいのです。高耐久以外にも、水に強いため外壁塗装に向いている塗料だといえます。
・無機系塗料選びの注意点
無機系塗料は各メーカーがさまざまなネーミングで販売していますが、実はセラミック塗料は無機系塗料ではないケースもあります。セラミックは陶器などと同じで無機物ではありますが、シリコン系塗料などに混ぜられるだけの場合もあります。
もちろん。セラミックが混ぜられることでそのほかの塗料の種類でも耐用年数が上がる効果があります。類似しているネーミングや性質の塗料も多いため、基本的に外壁塗装に使う塗料は、専門家のアドバイスを受けながら選択することがおすすめです。
まとめ
この記事では、外壁塗装業界のなかでも今、大注目の高耐久塗料について解説しました。高耐久の代表格といえば「無機系塗料」ですが、類似している塗料製品もあります。
また、シリコン系塗料と比較すると価格は高い傾向があります。じっくりとまずは検討し、自宅にあったベストな塗料を選択してください。
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