バルコニーの外壁塗装の種類や気になる費用・工期をご紹介！

 

ベランダの一種であるバルコニーは、屋根があるベランダに対して屋根を持ちません。

そのため、外壁塗装の劣化も若干早く、

外壁塗装の時期も早めに検討しておく必要があります。

そこで今回は、バルコニーの外壁塗装というテーマで、

その種類や費用、工期について基礎的な知識を解説していきます。

加えて、同時に施工したい防水工事についても紹介していきましょう。

 

 

そもそもバルコニーの外壁塗装とはどんな塗装か

本題に入る前に、バルコニーの外壁塗装とはどんなものか紹介します。

バルコニーの外壁塗装は、バルコニーの床以外の部分をすべて塗装することです。

外壁はもちろん、手摺などもその対象になります。

ベランダ程でないにしてもわずかに屋根がある場合は、その天井部分も施工対象です。

このようなバルコニーの外壁塗装ですが、

施工目的は二つ、1つは美観の維持向上、もう1つは外壁材の保護です。

外壁が劣化すると、バルコニーで休息していても気分が晴れなかったり、

何となくいい気持もしません。

そういった美観の損なわれた状態を改善する目的としてバルコニーの外壁塗装は有効です。

塗装するだけでも新築のような質感に戻すことは可能で、

かなり満足度の高いリフォームとなるでしょう。

外壁材の保護目的でもバルコニーの外壁塗装は有効です。

塗装が劣化すると、ひび割れや腐食が起こってきます。

それによって外壁材が破損する恐れもあるでしょう。

しかし、外壁塗装を行うことで、外壁が再び保護され、

より長い期間、その家に住めるようになります。

 

 

バルコニーの外壁塗装の種類

バルコニーの外壁塗装では、使用する塗料によって、その特徴が異なってきます。

主に使用される塗料の種類として、ウレタン、フッ素、シリコン、ラジカル、

そして機能性を持たせた塗料が挙げられます。

まずウレタン塗料は、ウレタンと呼ばれる樹脂を使用した塗料です。

伸縮性に優れていることやひび割れを起こしにくい特徴があり、

光沢もあるうえに価格も安いことから、以前は主流でした。

ただし、耐久性がやや弱く、耐用年数は約8年程度、

長くとも約10年程度という寿命の短さから、徐々に使用することが減っています。

フッ素塗料は、ウレタン塗料とは対照的に耐用年数の長さが特徴です。

その耐用年数は、長く約15年程度～約20年程度とされ、

一度バルコニーの外壁塗装をこの塗料で行えば、しばらく再塗装を検討する必要がありません。

ただし、かなりコストが高いため、主流になるには至っていないのが現状です。

現在主流となっているのはシリコンを原料に使用したシリコン塗料です。

特徴はバランスの良さ、耐用年数が約15年程度と、寿命も比較的長く、

フッ素塗料よりも安く施工できます。

また、施工が完了し、塗装面が乾燥すれば汚れにも強くなるうえ、

美しい仕上がりになることも人気の秘密です。

ラジカル塗料は、2010年代になって開発された新型の塗料で、

耐用年数はシリコン塗料よりも若干長く、コストはシリコン塗料とほとんど変わりません。

ただ、未知数な部分が多く、主流となるには至っていません。

機能性を持たせた塗料も外壁塗装に行われます。

例えば熱をカットする遮熱塗料が代表的で、

バルコニーのある階の室温上昇改善が期待できます。

 

 

防水工事も同時に行ってみよう

バルコニーの外壁塗装は、壁面だけではありません。

実は、防水工事もバルコニーの外壁塗装に含まれます。

これは、塗装が行われないバルコニーの床部分の塗装を指し、ウレタン塗料のほか、

外壁塗装では行われる事の少ないFRP（繊維強化プラスチック）を使った方法に分類されます。

ウレタン塗料を使って行うウレタン防水は、外壁塗料同様に低価格で施工できます。

ただし、技術力に左右されるため、

業者によっては塗りムラの発生も見られるのがデメリットです。

耐用年数は約10年程度で、寿命もやや短い点に注意しましょう。

FRP防水は、樹脂とガラス繊維などを混ぜ合わせた塗料である、

プラスチック塗料を使った防水工事です。

こちらは、耐久性も高くバルコニーをよく利用する方におすすめの方法です。

ウレタン防水よりも高額なことが多いのですが、耐用年数は若干長く、

傷なども付きにくいメリットがあります。

バルコニーの外壁塗装は、防水工事もあわせて行うと、

より満足度の高いリフォームができます。

 

 

バルコニーの外壁塗装の気になる費用

バルコニーの外壁塗装で気になる費用ですが、

約5万円程度〜約50万円程度が様々な情報で見られる目安です。

塗料によって異なったり、防水工事の有無によって費用が変わってきます。

まず、防水工事だけの場合は約5万円程度で行え、

さらに防水工事が表面だけ施工するトップコート防水は、より安価に行えます。

外壁など床以外の部分の塗り替えだけのケースでは、

部分補修であれば数万円で施工が可能です。

また、一般的に行われる全体塗装では塗料の価格や補修内容によりますが、

約20万円程度の予算を用意すれば基本的な施工を受けられるでしょう。

さらに防水工事とセットで行い、足場を組み、塗料も耐久性の高いものを用意すれば

約30万円程度～約50万円程度の予算を組む必要があります。

 

 

バルコニーの外壁塗装にかかる工期

バルコニーの外壁塗装にかかる工期は、戸建の場合で約2週間程度が目安になります。

防水工事などもあわせて行うと、もう1週間プラスされるでしょう。

一方、アパートは施工をする際の場所や移動の制約などが加味されるため、

戸建よりも1週以上多めに見積もっておく必要があります。

いずれにしても、余裕をもって施工を依頼するのがおすすめです。

バルコニーのように住宅の中で比較的小規模な設備でも

意外と期間がかかることを知っておきましょう。

 

 

まとめ

バルコニーは、住宅の設備の中でも、

屋根と同じくらい雨や風にさらされ、紫外線を受けやすい場所です。

しかし、他の設備に比べて比較的メンテナンスの優先度を低くしがちな傾向も見られます。

しかもリフォームがおざなりになって美観を損ねたり、

住宅自体の耐久性が低下して雨漏りが発生したりすることも少なくありません。

さらに破損がひどいとサイディングによる重ね張りなどがも必要です。

そういった意味でも、こういった住宅のトラブルが発生する前に

バルコニーの外壁塗装も一度、

実績のある専門業者や会社への依頼や見積もりを検討してみましょう。