外壁塗装に防水の効果を求めるには？長持ちする外壁を作るコツを紹介

 

いつまでも長持ちしてほしい外壁塗装ですが、塗装には多かれ少なかれ劣化があるのは事実です。
念入りに塗装選びを行っても、最長で約20年前後を超えると塗装の寿命を迎えます。

 

しかし、劣化は起きるとはいえ防水にも考慮した塗装を行うことで外壁は長持ちしやすくなります。
この記事では外壁塗装の防水効果に着目します。

 

どうして外壁塗装は必要なの？

一般住宅の作りは大きく2つに分けることができます。
1つは内装、もう1つが外壁です。

 

普段の住まいは住宅の内側で過ごすことが多く、住宅設計の際には外装よりも内装をこだわる方が大半です。
壁や床、インテリアや照明を選ぶことは確かに楽しいですよね。

 

しかし、こだわりの内装をしっかり守ってくれるのが外装部分であることを忘れてはいけません。

 

住宅の外装は断熱材や外壁など層を成すような形状で作り上げていますが、外壁材の仕上げに外壁塗装を実施します。
外壁材には大きく分けて乾式工法と湿式工法があり、それぞれの外壁材に適した塗装を実施します。

 

外壁材の素材によっては塗装が要りませんが、一般的な住宅のほとんどには塗装が必要です。
ではどうして外壁塗装は必要とされるのでしょうか。

 

外壁塗装の必要性は2つ

外壁塗装の必要性は主に2つに分けることができます。

 

「コーティング」
外壁塗装は外壁材をコーティングして外壁全体を保護する役割があります。

 

塗装に使われる塗料には色んな種類がありますが、紫外線に強いものや防水効果のあるものなど特性が分かれており
外壁材や好み、予算費用に合わせて選択します。

 

費用が高ければ高いほど耐久性に優れている傾向がありますが、
その一方で外壁材との相性の関係上塗装できない（あるいはおすすめできない）場合もあります。
塗装によって建物全体の寿命を延ばす効果もあるのです。

 

「美観」
なんと言っても外壁塗装は住宅を美しく見せる効果があります。
塗料にはバリエーションもあり、さまざまなカラーを施工可能です。

 

施工数は少ない傾向がありますが、紫や明るいブルーなどの塗装もできます。
また、塗料の劣化がわかりにくいグレーやベージュなどの塗装も可能です。

 

外壁塗装はご自身の住まいを明るく彩ることができるのです。

 

外壁塗装をしていないとどうなるの？

外壁の素材の中にはレンガなどの使用により塗装が要らないものがあります。
しかし、一般的な住宅のほとんどは外壁塗装が必要です。

 

ではもしも費用が気になり、補修を放置したりなどで外壁塗装をしないとどんなことが起こるでしょうか。
外壁は常に外の環境に晒されています。

 

強い日差しや雨風に外壁材がむき出しの状態で放置されていたら、あっという間に傷んでしまいます。
また、外壁塗装のコーティングは住宅内部の気温調整にも効果をもたらします。

 

外壁塗装は確かに高コストに感じるかもしれませんが、必要な施工となります。

 

外壁塗装には防水の効果が？防水塗装とは

外壁塗装には色んな種類の塗料が活用されていますが、その中には防水の効果があるものも存在します。
外壁は常に雨に晒されていますし、日本は高温多湿な傾向があるため湿気にも晒されています。

 

特に近年は台風が大型化しており、暴雨を経験している地域も多いですよね。
そこで、雨にも強い塗装に今注目が集まっているのです。

 

雨水に立ち向かう塗料とはどんなもの？

防水の効果のある塗料は「防水塗料」の名称で親しまれています。
しかし塗料としてはそうした名称が冠されているわけではありません。

 

メーカーによって名称は異なっているので、気になる塗料があれば外壁塗装の業者に相談をすることがおすすめです。
雨水に立ち向かう効果のある塗料には、弾性塗料などが挙げられます。

 

弾性という呼び名から推測できますが、一般的な外壁塗装の塗料と比べると
弾力性があってひび割れなどが生じにくいのです。

 

塗膜にも弾力性があるので雨にも強い外壁塗装が完成します。
外壁塗装の塗膜が優れている、ということは住宅全体を守れている状態なので、雨漏りや雨水の侵入も起きにくくなります。

 

弾性塗料は結構な優れものなのです。
主な主成分はシリコン樹脂で作られていることが多く、実は弾力はありながらも種類は水性塗料です。

 

ちょっと意外に感じるかもしれませんが伸び率も非常に優れており、
するすると塗装できるというメリットもあります。

 

意外に強い？アクリル樹脂も活躍

外壁塗装の耐用年数のお話になると、弱点が多い塗料としてアクリル系塗料が紹介されていることがあります。
確かにアクリル系の塗料は約10年程度で劣化が目立つものもありますが、実は防水効果のある塗料もあることはご存じでしょうか。

 

ピュアアクリル樹脂と呼ばれているものは耐用年数も非常に優れており、約15年程度を誇ります。
また、水性で伸びやすく窯業系サイディングやコンクリートにも施工ができることから、さまざまな建物に応用されている塗料です。

 

アクリル系塗料としてざっくりまとめてしまいがちですが、このように防水効果にも耐久性にも優れた塗料も登場しています。
選び方次第で低コストで優れた塗料もバッチリ見つかりますので、是非外壁塗装の塗料は諦めずに選んでみてください。

 

低汚染型の防水効果塗料もある

近年は環境にも優しい塗料として「低汚染型塗料」も流行しています。
低汚染型塗料とは外壁を汚れにくくする塗料のためメンテナンスが大変しやすく、カビや汚れも発生しにくいと評判です。

 

ではどうして防水にも優れるとされているのでしょうか。
その理由は「親水性」にあります。

 

塗料の中でも水との相性が良く、雨水を使って汚れが流れやすくなるために仕上がりにも定評があるのです。

 

まとめ

この記事では外壁塗装をする際に知っておきたい防水塗装に関して詳しく解説しました。

 

屋根や外壁をいつまでもきれいな美観に保つためには、防水塗料という種類を上手に活かすことがおすすめです。
新築やリフォームの際にはぜひ優れた防水塗料も視野にご検討ください。